My story~ミニマム収納誕生秘話
第7回目は家事代行会社から、自分のサービス1本へ。整理収納の仕事をして分かった「片付けられない」の裏にある心理とは・・・
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家事代行会社で修行をしている間に整理収納アドバイザー1級の合格通知が届き、いよいよ整理収納アドバイザーとしての個人活動を開始しました。ホームページを前の会社の同僚に作ってもらったりブログも始めながらのスタートでした。幸いにも起業後まもなく、ホームページを見たお客様がご依頼くださり、今考えるとそれなりに順調なスタートを切れたと思います。しばらくして家事代行会社を辞めて自分の仕事1本でやっていくことにしました。家事代行サービスでは1度きりの訪問が多かったのに対して個人サービスでは継続して何度も同じお客様を訪問することができました。やはり一度散らかってしまったお部屋はそう簡単には片付かないのです。
その中で、今まで見えなかったことが見えてきました。それは「心」と「お部屋」の関係です。お客様の中には「心」の不調を持っている人が
多いことに気づきはじめました。「使ってないのに捨てられない」もうとっくに捨てていてもいいようなモノでさえ捨てることができない。心の不調和がお部屋に現れていると気づいたのです。「片付けられない」「捨てられない」の裏にはいろんな過去、不安、心配事などがその人の心を通してお部屋に現れているのが見えてきました。実際に心療内科に通われているという方もいらっしゃいました。しかし部屋が整ってくると、だんだん心も回復してくることにも気づいたのです。ちらかった部屋に住んでいる人は、本来の自分の姿がだんだんと見えなくなってきています。モノが探せず、見つからないのと同じく自分も見失ってしまっていることが多いのです。
部屋を整えることは自分自身を整えること。整理収納の仕事とはお部屋の整理を通して、人に寄り添い、その人自身も整えるお手伝いをすることになるのだと気づきました。
私も子育て中にモノが増えすぎて、自分を見失いそうになりましたが、自分に必要なモノだけで暮らすことの意味や、その重要性について再認識しました。そう、スーツケース1個のシンプルな生活が一番自分らしく輝いて生活していた時のように、モノは必要なモノが必要な量だけあればいい。あれば便利なモノも、ありすぎると悩みの種になってしまう、ということも身をもって体験したのでした。
次は最終回。整理収納サービスから、ミニマム収納にたどり着いた理由について、です。