子どもの頃買ってもらったぬいぐるみや人形、お土産に買ったり、クレーンゲームの景品として手に入れたモノもあれば、家に代々伝わる節句のお人形や飾り人形などさまざまな種類の人形があると思います。それらを潔くゴミとして捨てる・・・のはなかなかハードルが高いのではないでしょうか。捨てにくいものの代表のひとつである人形やぬいぐるみの手放し方について、ミニマム収納術®の視点からアドバイスします。
もくじ
ぬいぐるみや人形が捨てられないのはなぜ?


捨てにくい理由はこれ!
人形やぬいぐるみは人や動物を象っているから捨てにくいのです。人や動物には命があります。命があるものを捨てる(ぬいぐるみや人形には命はありませんが)その風貌がリアルであればより捨てにくいという感情が湧くでしょう。日本人形やフランス人形はキャラクター的なぬいぐるみよりもっと捨てにくいかもしれません。

ぬいぐるみや人形を手放すならこの4つの方法
私がお片付けサポートの現場で「ぬいぐるみや人形を捨てるのがかわいそう」と言うときは以下のようなアドバイスをしています。
1.目隠しをする
目が着いているモノを捨てるのはためらってしまう傾向があります。魚でもお頭付きの状態では食べられないという人もいるくらいです。目には力があるんですよね。そんなときは人形の目を目隠ししてみましょう。
2.一緒に飴を入れてあげる
捨てるときに袋にお餞別の飴を入れてあげる方法があります。簡易的に供養するということに似ています。手軽にできるので、それで気持ちが楽になる人にはお勧めです。
3.お寺でお炊き上げする
有料になるところが多いですが、お寺などで回収してまとめてお炊き上げしてくれるサービスを利用するのはいかがでしょうか?専門的なところに引き取ってもらうことで安心して人形を手放せるのではないでしょうか。最近ではお炊き上げするモノを宅配便で送るサービスなど、さまざまな種類が出てきています。
4.人形が作られる工程を想像してみる
ぬいぐるみや人形が作られるとき、初めはただの「布」です。布を裁断して縫製して、目や鼻や口を付ける。その一連の流れ作業(工場での製作過程)を想像してみましょう。
ぬいぐるみや人形の正体は、ただの布に目や鼻や口が付いているだけ。同じモノが何千個、何万個も作られています。そう思えば他のモノと同様に捨てやすくなるかもしれません。
「モノ」と「感情」を切り離して客観的に考えてみよう
いかがでしょうか?これなら手放せそう!という方法はありましたか?
ちなみに私の一番のお勧めは『4.人形が作られる工程を想像してみる』です。なぜお勧めかというと、モノと感情を切り離す訓練としていいと思うからです。
モノの元はただの原材料だったはずです。原材料からモノが作られて人を介して自分のところにやってきます。それをいつ自分がそのモノに対して感情を載せてしまったのか?製造工程から想像して辿ってみてはいかがでしょうか?モノはモノ、と割り切ることができるようになると、手放しやすくなっていきます。
人形そのものより、その人形にまつわる思い出やそれに関わった相手の思いなど感情が手放す妨げになっていることもあります。
まずは「なぜ捨てられないのか?」という疑問を自分なりにいくつか考えて答えを出してみましょう。いくつか答えが出たら一番しっくりくる答えが手放せない理由の可能性が高いです。それを手放すと自分がどうなってしまうのか?感情面を見ていくと役に立ちます。
モノがなくなっても、思い出はなくなりません。まずはハードルの低い関係性の薄い人形から手放すことにチャレンジしてみてくださいね。