モノを捨てるのが苦手で溜め込んでしまう、と言う方が近年増えています。スッキリした部屋で暮らしたい。モノを減らさなくちゃ!と頭で分っていても決断力がなく、なかなか減らせないまま日々過ごしている!という方に、取り組みやすい減らし方、取捨選択方法5選をお伝えします。
もくじ
1.こんなにたくさん必要?という問いかけ
同じようなモノがたくさんある場合、まずは「こんなにたくさん必要?」という問いかけをしてみましょう。
例えば、子どもに昔読んであげた絵本が捨てられない、という場合があったとします。その絵本が50冊ほどあったとしたら、まずは「こんなにたくさん取っておく必要がある?」と自分自身に問いかけてみましょう。
ポイントは「取っておきたいかどうか」ではなく「必要があるか?」という視点です。
子どもが小さかった頃はそのくらいの数が必要だったかも知れませんが、今の暮らしにはきっとそんなに必要はないでしょう。おそらく現実的に必要というよりは、自分の過去の思い出のために取っておきたいだけなのではないでしょうか。
そういった場合、思い出として取っておく絵本の数として50冊は多いと思います。スペースもかなりたくさん取られてしまいますね。
では、思い出の絵本として取っておくなら何冊ぐらいが適当だと思いますか?まずは自分で数を決めてみましょう。
2.二者択一方式で選択する
減らさなければならないモノの数がとても多い場合、まず最初に二者択一方式で選択すると対象物を半分に減らすことができます。
例えば子どもの絵本を減らすという場合、本屋さんなどで買うハードカバーの絵本と通信教材として毎月届く月刊誌がどちらも大量にあったとします。
その場合、ハードカバーの絵本と月刊誌どちらを残すか決める、という二者択一をするとまずは半分にモノを減らせます。
Aを取るかBを取るか、どちらかを選ぶ二者択一方式はどちらか一方は残すことができる訳です。全てを捨てるのではなく、どちらかひとつは残せるという方法なので最初の選択としては比較的やりやすいかと思います。
3.ランキング方式で選択する
子どもの絵本を減らす、という場合「ランキング方式」で選択するという方法があります。
残す絵本の数を大体決めたら「好きだった」、「気に入っていた」、「思い出が濃い」絵本をランキングしていきます。つまり50冊あれば、1位~50位を決めて、上位の絵本から決めた数までを選択する、という方法です。
10冊残す、と決めた場合には1位~10位までを残します。11位~50位までは、手放します。(手放す方法は捨てる、あげる、寄付するなどの方法から選択しましょう)
厳選されたモノを手元に残すことで安心感も生まれるでしょう。
4.過去の思い出と現在と未来、どちらが大事か選択する
モノ=思い出という思考回路をやめる
モノを思い出そのものと捉えてしまう人も多くいます。しかし、モノは思い出ではありません。モノはモノでしかなく、本当の思い出は頭の中にある記憶です。
モノはその記憶を引き出すきっかけとなるだけです。
小さい頃着ていた洋服を見ると当時のことを思い出す。昔読んであげた絵本を見ると当時のことを思い出す。
見ることによって過去の記憶が蘇るという、モノはスイッチの役割を果たしています。
それではそのスイッチが家中のあちこちにあったらどうでしょう?いつも過去へタイムスリップしながら生きていくということになります。今を生きている私たちは、四六時中過去を振り返りながら生きていくことはできません。アルバムの中に映っている過去の写真で本来は充分なはずです。時々アルバムを眺める程度がちょうどいいのではないでしょうか。
現実的には、日々、アルバムや思い出の品を見ているような時間もほぼないでしょう。現代人は忙しくやることがたくさんあるのです。
思い出の品を多く溜め込んでいる人は、単に捨てないだけで取っておいたモノを実際に眺めたり懐かしがったりしているわけではありません。
厳選されたモノをキレイに保管している人の方が、よっぽど思い出と向き合う時間を多くもっているのです。
5.選択回避は衰退!?現状維持すらできない現実
どっちも選べない、全部残したい、と、選択することを放棄してしまう人は停滞・思考停止状態、それ以上は進めないということです。選択回避は現状維持と思うかもしれませんが、実際には現状維持も困難です。これからも生活していく上でモノは確実に増えていくため、実際には衰退、悪化の一途です。
選択できない人は部屋をスッキリ片付けて現状を変えたい!と思いながらも潜在意識では実は今の状態(モノを保有している状態)を変えたくないと思っています。おそらくモノだけでなく全てのことにおいて決断を後回しにする傾向があると思います。
このままでは嫌だ!変わりたい!と思うなら辛くても決断していくしかありません。
- 何のために片付けたいのか?
- 本当に大切にしたいのは何なのか?
- 何を恐れているのか?
自己対話しながら少しずつ前に進んでいきましょう。
よりよい決断をするために、最高の結果と最悪の結果を想像する
片付けが全て終わった状態、スッキリした理想のお部屋が完成した態を想像してみましょう。
- どんな暮らしになっていますか?
- 家族はどんな表情で暮らしていますか?
- どんな会話がされていますか?
- 自分はどんな気分ですか?
反対に、これまで以上に悪化したお部屋、ぐちゃぐちゃの状態を想像してみましょう。
- どんな暮らしになっていますか?
- 家族はどんな表情で暮らしていますか?
- どんな会話がされていますか?
- 自分はどんな気分ですか?
最高の結果と最悪の結果を想像してみると、今自分がするべきことは何なのかハッキリしてくるのではないでしょうか?
どちらを選択するか?は自分次第です。5年後、10年後あなたはどちらの未来を生きていますか?今の決断が未来へと繋がります。どうぞ自分にとって最高の決断をしてみてください。