片付けマインド

片付けなくちゃ!でもやる気がでないし行動できない・・・その原因と対策とは?

ずっと片付けたいと思っていながらなかなか手を付けられない。片付けセミナーに参加したり、片付け本を買って読むところまではやったことがあるし「学ぶ」ことには意欲的で実践したい「気持ち」があっても
なかなか行動に移せない。そんな方も多くいます。なぜでしょうか?片付けはノウハウや手順よりもっと大事なのが潜在意識からのメッセージを正確に受け止めて理解すること。潜在意識のブレーキの正体に気付かないとずっと「やりたいのにできない」という板挟み状態から解放されていきません。この記事では整理収納アドバイザーの視点から、「片付けたいのにできない」を紐解いて説明していきます。

もくじ

行動できない、には理由がある

片付けたいなら行動すればいいのは分かっている。

「でも」時間がない
「でも」疲れている
「でも」私にはできる気がしない
「でも」家族が協力的でない

こういう思考は実は潜在意識の中に「自分を変えたくない」という頑固な気持ちを持っている場合があります。そう、じつは今の自分から「変わりたくない」のです。

「そんなことありません!私は本当に片付けたいんです!!」

そう思う方は自分で気づいていないだけかもしれません。人は「心の底から本当に〇〇したい!」と思ったとき、必ず行動に移します。周りの人が止めてもそれを振り払ってでもやるくらいが本当にやりたい、ということなのです。だからやりたいと思っていても行動が出来ないということは、本当はどこかで「やりたくない」という気持ちが無意識の領域に眠っているのです。

 

変化は命の危機?と刻み込まれている

人は変わることを嫌います。これは何万年も前からインプットされている生きる為に備わった本能のようなものです。毎日同じこと(ルーティン)は既に安全だということが確認できているので問題ないのですが、ほんのわずかな変化ではなく、大きな変化を求めると人間はまだ経験したことがないこと=危機を感じるように脳にはインプットされています。だから何かを急激に変えようとすると、恐怖の感情が表れて潜在意識が抵抗して元に戻そうとします。だから変わらないようにするためのいろいろな「できない理由」を思い付かせるのです。

  • 片付けると頭も身体も疲れる
  • 片付けはとにかく時間がかかる
  • 片付けは1人でやるには重労働すぎる
  • せっかく片付けても家族がまだ散らかすからすぐリバウンドする
  • 私には片付けの能力が足りない
  • 何をどうやったら片付くのか検討がつかない

このように根っ子の部分では片付けることによって生じる「デメリット」を感じているのです。部屋を綺麗に片付けたら私はどうなってしまうのだろう?どんな暮らしになるんだろう?家族はどんな反応をするだろう?必要なモノを捨ててしまって困ったらどうしよう?などまだ見ぬ未来の不安があなたをそのままの場所に踏みとどまらせているのだとしたらどうですか?

また考えることでエネルギーを使うので実際の行動に移す前に考えすぎてしまうことで、エネルギーを消耗し実際の行動まで至らないというケースも多くあります。

 

なりたい未来を「安心」「安全」の視点から思いっきり描こう!

それでは片付けられるようにするためにはどうしたらいいのか?そう思いますよね。まず重要なのは以下の点です。

  • なぜ片付けたいのか?
  • 本当はどうなりたいのか?

ここを明確にしていくことが最も大事なポイントなんです。モデルルームのような部屋に憧れる前に、片付けることによって自分がどうなりたいのか?その暮らしが手に入ったら今と何が違うのか?ということについて片付ける前に具体化していきましょう。その時重要なのが「安全」と「安心」を実感できるようなプロセスです。

片付けることによって得られる「安全」とは何か?「安心」を得られるようにするにはどんな片付け方がいいのか?この点について考えて行きましょう。モノが減ることに対して「不安」や「マイナス」の要素を強く感じるのであればそちらを解消することも必要です。ネガティブに感じる要素をひとつずつ消していくことで片付けても安心、片付いている方が安全と感じられるようになってきます。

 

大きな変化ではなく、小さな変化から始めよう!

一気にお部屋を片付けようと意気込まずに小さな1カ所(引き出し1個など)の中身を全部出して淡々と整理してみましょう。例えば靴下が入っている引き出しの中を整理してみる。ハンカチが入っている引き出しを整理してみる。など短時間でできる小さな場所から始めてみましょう。

やりはじめる前に、「どこからはじめよう?」「何から始めよう?」と考えすぎるといつもの脳のおしゃべり「でも」が始まってしまい結果行動できなくなることが多くなります。まずは直感的に「ここ!」と思った場所から整理してみる。1カ所スッキリしたらまた次へのモチベーションに繋がります。とにかく「小さな変化」を積み重ねることが、最終的に部屋が片付いて行くという大きな変化に繋がっていきます。

 

まとめ

片付けなくちゃ!と気持ちが焦るばかりで実際の行動に結びつかないのには、潜在意識レベルにある「本当はやりたくない」という変化を恐れる気持ちがあるからです。それを乗り越える為には「なぜ片付けたいのか?」と「本当はどうなりたいのか?」という2つの視点で片付けることのビジョンを明確にしていくことが必要です。その上で片付いた後も「安全」で「安心」が保障されていくことを自分自身が納得することが行動に繋げることができる最初のステップになります。そして行動するときはあれこれ考えすぎずに短時間で終わる1箇所を正しい手順でサッと終わらせること。小さな片付けを積み重ねていくことが、最終的な大きなゴールへ辿り着くための1歩です。とくに時間的な制約や身体の疲れが気になって片付けが進まない人は1日10分~15分程度を目安にちょこちょこ片付けを実践してみてください。

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  • この記事を書いた人

寺尾江里子

ミニマム収納アカデミー主宰 整理収納アドバイザー1級、2級認定講師 「片付けが苦手」「なかなかモノが捨てられない」 絶賛子育て中40代ママのお悩みを解決いたします!

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