いま世界中で話題のベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」お片付けに興味がある方なら読んだ方も多いはずですね。こんまりさんの「ときめくもの」だけを残すという画期的な整理収納術は分かりやすく受け入れやすいと大好評です。しかしながら、いっぽうで「ときめく」がよく分からないという話も耳にします。
今回は「ときめく」が良く分からないという人にどうやって片付ければいいのか?ということをこんまりさんと同じ整理収納アドバイザーの資格を持つ私が独自のメソッド「ミニマム収納術」Ⓡの視点からお伝えいたします。
もくじ
「ときめく」は感覚優位な人に有効な片付け術
あなたが「ときめく」と感じるものだけを残す。それがこんまりさん流の片付け術です。それが分かりやすいと感じる人と分かりにくいと感じる人がいます。なぜなら人の脳タイプには違いがあるからです。
脳タイプには
- 視覚優位
- 言語優位
- 体感覚優位
などのタイプがあります。
「ときめく」とは感覚を表す言葉です。体感覚が優れている人にはこんまりさん流の片付けは合っている選択方法と言えるでしょう。ワクワクする、ウキウキするという言葉も同じように感覚を表す言葉です。もしあなたがこのような感覚を表す言葉をよく使う人であれば、ときめくモノを選ぶのはそんなに難しいことではないかもしれません。
一方で「ときめく」がピンとこない、分からない、という方もいらっしゃいます。感覚より、文字、数字、ビジュアルなど具体的にハッキリとした選択基準や選択軸がないと分かりにくい、という方もいらっしゃいます。例えば見た目を8割収納にする、とか、使用期間が何年以上ないものは処分するなどハッキリした基準の方が分かりやすいという方にオススメしたいモノ選びの基準をご紹介します。
モノ選びの基準は単純な「事実」で分ける
「今使っている」「使っていない」は単純な事実なので誰でも簡単に分けやすいと思います。事実で分けたあと、「感情の部分」である「好き」や「嫌い」を見ていく。その方が片付けは進むでしょう。
例えば、この1年以内にそれを使ったかどうか?という基準を設けます。洋服を整理する場合、去年の同じシーズンに「着た(使った)」か「着なかった(使っていない)」かで選ぶということです。
この時に「要る」「要らない」という言葉を使わないのがポイントです。「使っている」「使っていない」という言葉は単純な事実を確認する言葉なのに対して「要る」「要らない」という言葉は感情を伴う言葉です。子どもに全然使っていないオモチャを見せて「これ要る?」と聞いてみるとかなりの高確率で「要る」という答えが返ってきます。これは使っていないけど捨てないで欲しい、取っておきたいということからこういった返事が返ってくるケースがほとんどです。
日本人は特に「必要」、「不必要」の基準が曖昧でモノを捨てることにも罪悪感をもっていることが多く、たとえ使っていなくても要るか要らないかと聞かれたらひとまず取っておく選択をする人が多いのです。
しかし、そのような基準でモノを選んでいたらモノは増える一方でいつまでたっても片付きません。だからこそ、感情を伴わない単純な事実を確認するだけの質問「使っている」「使っていない」を使って分けるのがいいのです。
使っていないモノには必ず理由がある
「使っている」「使っていない」で分けた後、「使っていない」モノをどうするか?ということに迷う人も多いでしょう。一応とっておく。とか、保留しておく、という選択をする人も多いかもしれませんね。使っていないモノにはかならず理由があります。またいつか使うかも?と取っておいても使わないことの方が多いでしょう。関連記事:「今使っていないけど新しいから捨てるのが惜しい!と思う時どうしたらいいか?」
取っておきたい理由を明確にした上でどうしても今すぐ手放す決断ができないモノは保留BOXに保管しましょう。決して元の収納に戻してはいけません。なぜなら使っているモノと使っていないモノを混在させるからいつまでたっても片付かないのです。保留ボックスを作ったあとはいつまでその箱を保管するかを決めて保管期限までに使わなければ処分するなど、賞味期限の要領で手放して行きましょう。
まとめ
「ときめく」がよく分からないという人には、「使っている」「使っていない」という基準でモノを選択してみましょう。比較的誰にでも分かりやすく簡単に分けられる基準だと思います。まずは「使っている」と判断したものだけを収納に戻してみるだけでもスッキリして使いやすくなっていることが実感できるかと思います。片付けの手順などについてはこちらの記事をご参考にどうぞ。