子育て世代の方への整理収納講座でよく質問されるのが、子どもがモノを捨てたがらないという事。ママが「もう使わないから捨てようね」と言っても子どもが「イヤ!取っておく!」と言ってなかなか捨てさせてくれません、ということ。先日開催した整理収納講座にご参加くださったママさんからのアンケートにも「うちの子(7歳)は一つも捨てたいモノはないそうです」と書かれていました。そういったお子さんにどう対処すればいいのか、ミニマム収納術®の視点からお答します。
もくじ
人が生きていく上で捨てることは必要なことと教える
人間は生きるために食べ物を食べます。水分も取ります。食べたり、飲んだりすると身体が要らないモノを排出しようとします。トイレに行って排泄しますよね。また生きるために酸素が必要なので呼吸をします。酸素を吸って、二酸化炭素を吐きます。これも、必要なモノを取り込んで、不要なモノを排泄していることです。それと全く同じように、必要として取り込んだモノでも必要ななくなったら手放す(捨てる、出す)。それが必要なんだよ~ってことを子どもに教えましょう。
「食べてもうんちを出さなかったらどうなる?病気になるよね~?」「息を吸うだけで吐いちゃダメって言ったら苦しいでしょ?」それと同じように、入れることだけやって出さないと、住んでる人が病気になるんだよ。と教えてあげてください。実際に溜め込み過ぎると鬱っぽくなったり病気になる傾向が強くなります。
捨てる事に対するネガティブなイメージを変える
子どもが捨てる事に対してネガティブなイメージを持っているのであれば、それを変えるようにアプローチしてみましょう。素敵な子ども部屋の写真をネットで検索してみる。ワクワク、ドキドキが詰まった夢のようなお部屋は雑然としていないはずです。プリンセスの好きな女の子ならプリンセスのお部屋はどんなお部屋?と一緒に考えてみたり、子どもが好きなキャラクターを飾ってみたりして素敵な空間にする。そして、そこに合わないテイストのモノはない方が格好いいし素敵になる!!モノがない方がいいことがあるというイメージを持たせてみませんか?現状がぐちゃぐちゃなら、その場所を写真に撮って、理想のお部屋とどっちが言い?と比較してみるのもいいかもしれません。
子どもが欲しくないモノを与えない
子どもが欲しいと思っていないモノでも周りの大人がこういうモノは持っていたらいいだろう、と思うモノを与える必要はありません。そういうモノはお子さんがこの先も興味を示さなくても親が捨てられなくなる可能性が高いからです。使って欲しい想い、いつか使うんじゃないか?という想い。それが「取っておいて良かった」と思える日が来るまでなかなか手放す決心がつかないでしょう。知育玩具、英語の教材などは子どもの欲しい!やりたい!を引き出してから買うようにしましょう。
新しいモノを迎え入れる前に減らす
これからクリスマスシーズンもやってきます。サンタさんがプレゼントを持ってくる前に新しいオモチャの置き場所を確保しましょう。オモチャを置くスペースがないおうちにはサンタさんはプレゼントを持ってきてくれません。新しいオモチャを手に入れるタイミングは不要な使わないオモチャを減らす絶好のタイミングです。欲しいオモチャが決まったら、置き場所を空けるために子どもと一緒に不要なオモチャを整理しましょう。お誕生日などもオモチャの整理のタイミングとしては絶好の機会です。新しいモノを迎える前に減らすことを習慣付けましょう。