片付けたい!!でも上手くできる気がしない。これまでも何度も挫折している!そんな方にまず知ってもらいたいのは物事には必ず「原因」と「結果」がある、ということです。これを理解せずに表面的に片付けても必ずリバウンドします。今回はそのことについてお伝えします。
もくじ
部屋が散らかった「原因」を知ろう!
今、家が散らかっているという状態だとしたら、それはいつ頃から始まりましたか?
今、実家暮らしで気がついたら子どもの頃から散らかっていた、という人もいます。
引っ越ししたその時からずっと散らかっている・・・という人もいますし、最初はキレイだったけど子どもが生まれてから散らかり始めたという人もいます。散らかり始めるタイミングは人それぞれです。
まずは散らかる前の状態に遡ってもらい(散らかっていない状態を知らないなら想像してみてください)いつからそうなったのか、その時期を考えてみましょう。何かきっかけがあったはずです。
自分が子どもの頃から散らかっている家も、自分が生まれる前、親が結婚する前、親の実家など遡っていくとどこかでそれほど散らかっていなかった時にぶつかるでしょう。そもそも70年以上前の戦争の時代まで遡れば家がモノで溢れて散らかっていたということはなかなか考えにくいでしょう。
どこかのタイミングで散らかり始めた。きっとそれはモノを「所有する」ことが手軽にできるようになった時代背景も関係しているかもしれません。
時代の変化と共にモノとの関係が変わり始めた
50年ほど前なら今のように物資が豊かではなかったですし、モノの値段もそれなりに高価でした。それが高度経済成長期に家電の普及など物理的に豊かになり、モノを持つことが豊かさの象徴のようになってきました。
豊かな人はたくさんモノを持っている・・・という発想はこの頃の時代から来ているのだと思います。
さらに時代は流れ平成に入りコンビニの普及、ショッピングモールや大型ショッピングセンター、アウトレットや100円ショップ、今やネットショップなどで豊富な品物がいつでも安く手軽に手に入るようになりました。
私たちが気づかないうちに、時代はどんどん便利に、そして安く簡単にモノが手に入る時代になったのです。
家は最初、ただの箱だった
いまの自分の家を買った(借りた)時、モノや人が家の中に入る前、それは空っぽの箱でした。そこに人がモノを持ち込み住み始めます。
最初から箱の大きさに見合わないほどの荷物を持ってくれば、収納に収まらずそのままモノが床に置かれたりしたまま、ずっと最初から散らかったまま、という場合もあります。
また、最初はそれなりに片付いていたけど長く住んでいる間にモノが増え、段々と収納に入らなくなり出しっぱなしになった、というお宅もあるでしょう。
どちらの場合も、家の収納容量よりモノが大幅に量を超えてしまった時に散らかり始めるのです。
だとしたら、家の収納容量以内にモノを減らしてあげる以外に解決の方法はありません。
(※トランクルームや倉庫などを借りることを除く)
モノを収納に入れて取り出しやすい量まで減らすことが出来れば、片付けはそれほど難しいことではありません。まずは今使っているモノに絞って、今の自分の生活に不要なモノを減らして行きましょう。
なぜモノが増えたのか?
なぜモノが増えたのか?それは日々、買ったりもらったりして家にモノを持ち込んでいるからに他なりません。モノは勝手に1人で入ってきませんし、出て行ってもくれません。必ず家の誰かがモノを買い・もらい・持ち込んでいます。
実は「買う」や「もらう」は無意識にしてしまいがち。
「私、モノを増やしてる!!」と思いながら買い物をする人は少ないでしょう。
一方で、捨てる・あげる、などの行為は、あえて意識しないとできません。
「モノが増えてきたな、減らそう」とか「そろそろ整理して不要品を手放すタイミングだ」、「新しく買った代わりに古いモノを捨てよう」のように意識を減らすことに向けなければいけません。
この無意識と意識の差がモノが増える原因なのです。
改善する方法は?
それではどうやって改善すればいいのかと言えば、買った量(もらった量)と同等の量を減らせばいいのです。
入ってくる量と出ていく量をプラスマイナス0にするようにするのです。
- 今現在が散らかっていないなら、プラスマイナス0をキープすること。
- 今現在部屋が散らかっているなら、マイナスが多くなるように日々暮らしていけばいいのです。
簡単なようで実はなかなかこれが難しいです。
まずは日々の買い物を記録すること。(食料品や日用消耗品を除く)そしてどれだけ増えたのかを知る。さらに、不要なモノを手放した数を記録する。足し引きした数をノートに書いて行きましょう。
片付けにおける因果の法則
物事には原因と結果があります。それを因果の法則といいます。
家が散らかったのには、原因(モノが増えたこと)があり、その結果が今の家の状態なのです。それを理解し、今後の生活を減らす生活にシフトしていけば、段々と家は片付いてきます。
家が散らかるのにも原因があるのと同じように、家が片付くのにも原因があります。家を片付けたければ因果の法則に従って、原因を明らかにしてそれに対処すればいいだけです。
まずは身の回りの不要なモノを減らし、記録を付けながら挑んでいきましょう。
ミニマム収納アカデミーでは、この『因果の法則』に基づいた記録を付けながら片付けの知識を深めていきますよ!