モノを捨てられない、手放せないという心理の裏に隠れている想いは自分の思わぬところにあったりします。自分ではなかなか気づかないモノが捨てられない心理について解説します。
もくじ
お金と片付けの関係は切っても切れない
4月14日(火)にFacebookライブでファイナンシャルプランナーの塚越菜々子ちゃんと「切っても切れないお金と片付けの関係」について熱く対談しました。
※現在動画を視聴できるように準備中です。
「お金と片付けは深い関係がある」と、普段から塚越菜々子ちゃんと話していて共通の認識を持っていました。
モノを買う=お金を払う
ということなので、モノを捨てるということはその対価であるお金をムダにしている気がしてしまう人が多いのです。
特にまだ新しかったり、大して使っていないモノなどは元を取った感じがないので余計に捨てにくい。
一昔前昭和の中頃までは、モノはボロボロになるまで使って捨てることができました。当時は物理的にも金銭的にも誰もが新しいモノをホイホイ買える時代じゃなかったから。
現在は簡単に、安くモノが手に入る。だからこそ、ボロボロになるまで使うのは困難です。
買わなければボロボロになるまで使うことができるけど、次から次へと新しいモノが欲しくなるし買えるから買ってしまう。
すると、使わなくなって、キレイなまま手放すことに罪悪感を持ち、そのまま家に置いておく・・・ということを繰り返してしまう。
当然家の中にモノはどんどん増えていくわけです。
捨てる事に罪悪感を感じるなら・・・
捨てる事に罪悪感を感じるなら、本当は買わない方がいいです。買わなければお金も使わないし、使わなければお金も貯まります。
でも、買っちゃうんですよね。じゃあ、どうしたらいいか?
使わなくなったモノを手放すことに罪悪感を持たなければいい。
「あの時は必要(だと思った)から私のところに来てくれてありがとう」
「これ(モノ)を手に入れたことで私は一時の安心感と満足感を手に入れることができました。ありがとう」
と、そのモノの役目が終わったことを確認し、感謝して手放す。これができれば一番いいと思います。
モノの役割は使うことだけではない時代
現代においては、使い切ることだけがモノの役割ではありません。
- 手に入れたことで、満足感を得られた。
- 手元にあることで安心できた。
- 買うことができる財力を持っていることを確認できた。
モノが果たしてくれる役割はいろいろです。
そして、月日が経ちもう自分とは関係が薄くなり必要なくなったモノに対していつまでも執着せず、「もう関係を終わらせるときが来た」と思って手放しましょう。
モノを異性に例えたら・・・
あなたは好きでもない男性とダラダラと惰性でお付き合いしたいですか?もう興味がなくなった人、好きでもない人と、別れたらかわいそうだから・・・ってお付き合いできますか??
モノも同じです。
クローゼットに入っているだけで、決して袖を通さない服。それはもう興味を失っていて付き合いたくないけど惰性でかわいそうだからとクローゼットの片隅に置いてあげているようなもの。
服がかわいそう、私の勝手で連れてきて大して使ってあげずに捨てるのは忍びない・・・
そんな気持ちを持っているのであれば、誰からも良く思われたいという想いをモノに投影しているのかもしれません。
モノとの付き合い方そのものがあなたの考え方、人との付き合い方にも影響してきます。まずは、買うときにずっと長くお付き合いしたいモノかどうかよ~っく考えて欲しいと思います。
一瞬の心の隙間を埋めてくれるリゾラバ(古っ!)でもよければ、どうぞ使って捨ててください!!それもアリ!!です。100円ショップのモノなんかはそんな感じじゃないでしょうか。
モノを厳選する目を養いたいなら・・・
まずは今自分が持っているモノを全て見直してみましょう。自分の持ち物は所有者自身を表します。
- 洋服はきちんと手入れしてますか?
- 靴は汚れたまま下駄箱に入っていませんか?
- バッグにモノを入れたまま放置していませんか?
自分がモノを扱うように、自分が自分を扱っています。
モノを大事に手入れして使っている人と、何でも中途半端に使ったらその辺に放っておく人では自分を大切にする力が違っています。
人に大切に扱って欲しければ、まずは自分が自分を大切に扱う。そのためにも自分の持つモノも大切に扱うように心がけてみてはいかがでしょうか。